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<title>夢で逢えたら…</title>
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<description>お話、書いてます！文才ないけど、許してね！</description>
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<title>LOVE LETTERE　【「ときメモＧＳ２　針谷幸之進」×槇原敬之「LOVE LETTER」】　最終話</title>
<description> 伝えたい想いThe feelings I've wanted to tell　言えない言葉The words I could've not saidカタチにしたら　きっと大切なものを失ってしまうからIf I reveal them I might lose something very preciousずっと胸の内に秘めて…So, I have alwasy kept them in my heart…“………なぁ………　好きなんだ………”“………Baby..I love you……….”LOVE LETTERE　【「ときメモＧＳ２　針谷幸之進」×槇原敬之「LOVE LETTER」】最 終 話針谷は結局眠れな
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<![CDATA[ 伝えたい想い<br />The feelings I've wanted to tell　<br /><br />言えない言葉<br />The words I could've not said<br /><br /><br /><br />カタチにしたら　きっと大切なものを失ってしまうから<br />If I reveal them I might lose something very precious<br /><br />ずっと胸の内に秘めて…<br />So, I have alwasy kept them in my heart…<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />“………なぁ………　好きなんだ………”<br />“………Baby..I love you……….”<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><br /><font size="5"><strong>LOVE LETTERE　【「ときメモＧＳ２　針谷幸之進」×槇原敬之「LOVE LETTER」】<br><center>最 終 話</center></strong></font><br /><br /><br />針谷は結局眠れなかった。<br /><br />スタジオからそのまま茅乃にＣＤを届けに行って…精神的にも肉体的にも疲れているはずなのに、<br />何故か頭が冴えて、気分が高まって、なかなか寝付けない。<br />何度か寝返りを打つうちに、いつの間にか空が白み始め、カーテンの隙間から微かな光が差していた。<br />眠れないものは仕方ない。<br />針谷は起き上がるとベッドから這い出し、サイドテーブルに置いてある小さなメモ帳を開いた。<br />昨夜茅乃に渡したＣＤの他にも、もう一つ渡したいものがあった。<br /><br />…次のライブの新曲として書こうと思っていた歌詞…。<br />ワンフレーズ作るのに、何回も何回も書き直し、ようやく形になった詞。<br />あのＣＤに込めた曲よりも、本当に針谷が伝えたかった気持ち。それを言葉にしたもの。<br /><br />そのページを見つめながら、針谷は「はぁっ」と大きなため息をついた。<br />「歌詞」として渡すのなら、茅乃にいらぬ気遣いをさせなくてもいい。意味を勘ぐられる心配もない。<br /><br />でも…。<br /><br />そんなふうに受け取られるのは、針谷自身は辛かった。<br />口で言うよりも、こうやって伝えた方が、お互いにダメージが少ないのかもしれない…。<br />ふとそんなことを考えて、針谷は頭を振った。<br /><br />　　　（どうしたらいいんだよ…）<br /><br />心の中で何度も自問自答する。答えは出ない。<br />そんなことをしているうちに、気付けばもう茅乃が出発する時間が間近に迫っていた。<br /><br />「やべ…っ」<br /><br />慌てて出かける支度をする。<br />茅乃には「用事があって見送れない」と強がりを言ったが、そんな大事な日に用事なんか入れるはずもなく、<br />本当はこっそり行って驚かせてやろうと思っていたのだ。<br />ジャケットを羽織り、鏡の前で髪型をチェックするとそのまま部屋を出ようとして…思い出したように立ち止まる。<br />チラッと、視線をベッド脇のサイドテーブルへ向ける。<br />その上に、無造作に開かれたままのメモ帳に手を伸ばす。<br />無意識にそのページを破いてジャケットのポケットに押し込むと、まるで決心を鈍らせないようにするかのように、<br />足早に部屋を出て、茅乃が発つ駅に向かった。<br /><br /><br />突き当りを曲がれば、駅前のロータリーに出る手前の道まで来て、針谷はおもむろにバイクを停めた。<br />道沿いのフェンス越しに、見知った姿が見えたからだ。<br />フェンスを挟んで線路越しの向かい側のホーム。そこに…茅乃がいた。<br />何人かの友人に囲まれ、少し寂しげな表情で笑顔を向けていた。時々線路の上を電車が通り過ぎていく。<br />その度に、あおられて顔にかかる髪を指でかきあげながら、何やら話し込んでいる。<br />会話の声はさすがに針谷の場所までは届かない。<br />でも針谷には、何となく会話の内容が分かるような気がした。<br />茅乃の目の動き、表情…時々うなづくように首を傾げるしぐさ…。<br />それらを見ただけで、茅乃の感情の大体の判断が付く…それ程までに針谷の中で、<br />“茅乃”という存在が大きくなっていた。<br /><br />青空に太陽が顔を出した。フェンスを照らして、アスファルトに柔らかい影を作る。<br />それをぼんやり見つめながら、針谷はふと思い出した。<br /><br /><center>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</center><br />…茅乃と珍しく遠出した日の帰り道。<br />ワザと一駅乗り越して、隣町の駅から二人で歩いて帰って来たことがあった。<br />夕方になっても陽はまだ高い位置にあって、もう帰らなくてはならない時間だということが嘘みたいで、<br />二人してゆっくりと線路沿いを歩いた。<br />特に何かを話すわけでもなく、ただひたすらお互いがお互いのつま先を見つめながら歩く。<br />でも、そんな空気が…二人だけの静かな時間がすごく充実していたことを、今でもよく憶えている。<br />どこまで歩いたのか、気付いた時にはすでに見覚えのある町並みが目に飛び込んできて、<br />寂しさを紛らわすように、針谷が鼻歌を歌った。それに重ねるかのように、茅乃が歌詞を口にする。<br /><br />『only you』<br /><br />針谷が作った、自信作。ライブでもアンコールやリクエストがかかるほどの人気曲だ。<br />茅乃の透き通るような、それでいて伸びのいい声に聞き惚れながら、針谷はチラリと茅乃を盗み見た。<br />ちょうどオレンジ色に染まりかけた夕陽がフェンスに留まり、茅乃の白い頬に網目の影を落とす。<br />伏せた長い睫毛が金色に染まり、長い髪に夕陽が反射して、<br />まるで光の天使が舞い降りてきたような、そんな雰囲気を醸しだす。<br />その姿があまりにも綺麗で、針谷はなぜかドキドキした。<br /><br />儚げで…そのままどこかにフッと消えてしまいそうで…針谷は何度も茅乃の姿を確認するように、<br />その横顔を見つめた。<br /><br /><center>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</center><br />なぜ今になってそんなことを思い出したのか、さっぱり分からなかったが、<br />たぶん、さっき友人たちと話していた茅乃の横顔が、あの時の横顔と似ていて…、<br />だから、唐突に記憶がよみがえったのかもしれない、と針谷は思った。<br /><br />ふいに、目の隅で茅乃を取り囲んでいた人影が動いた。茅乃が乗る予定の電車が到着したのだろう。<br />それまで止まっていた人の波が一気に動き出し、ホームはあっと云う間に乗降する人で溢れかえった。<br />茅乃が電車に乗り込む。きっとこんな人混みでは、針谷の姿なんか見えないだろう。<br /><br />行ってしまう…。<br /><br />それでも針谷は、そこから動くことが出来なかった。ジャケットのポケットに手を入れる。<br />指先にカサリと、先ほど手帳から破ったページが当たった。そのままクシャっと握りつぶす。<br />「……………」<br />目の前で、ゆっくりと電車が動き出す。…針谷はただ突っ立ったまま、流れていく車両を目で追っていた。<br />最後尾が通り過ぎるとき、一瞬だけ茅乃と目が合ったような気がした。<br /><br /><br />電車に乗り込みながら、茅乃は昨夜針谷が言っていた言葉を思い出す。<br />『オレさ、明日ちょい予定が入ってんだ。だから…見送り、行けねーけど…』<br />奥の扉付近まで行くと、荷物を足元に置いて壁に寄りかかる。<br /><br />　　　（…ハリー…）<br /><br />茅乃は心の中でそっと針谷の名を呼んだ。<br />発車のベルが高々と鳴り響き、「プシューッ」という音とともに扉が閉まる。<br />電車が動き出した。窓の外を流れる景色を目で追っていた茅乃は、はっとしてガラスに顔を近付けた。<br /><br />そこに、針谷の姿を見たからだった。<br /><br />線路沿いのフェンスの向こうで、バイクに寄りかかりながら真剣な表情で茅乃を見つめる針谷の姿があった。<br />茅乃はへばりつくように窓ガラスに顔を寄せ、流れるスピードに負けないように必死に針谷の瞳を見つめ返した。<br />電車が針谷の目の前を通り過ぎる。一瞬だけ二人が正面から見つめあう形になった。<br /><br />けれども、それは本当に一瞬で、次の瞬間にはもう二人の視線の先にはお互いの姿は映っていなかった。<br /><br /><br />これでいいのだと、針谷は思った。過ぎ去ってしまった電車を探すように、いつまでも線路の先に目を凝らす。<br />きっと、茅乃には言葉にしなくても、さっきぶつかった視線で伝わっただろう。<br />ポケットからくしゃくしゃにした紙切れを取り出すと、ビリビリと破いて「フッ」と息を吹きかける。<br />それを待っていたかのように吹きだした風が、優しく紙切れを包み込みフワッと空へさらっていった。<br /><br />もう一度、電車が去った先を見つめると、針谷はぽつりとつぶやいた。<br /><br />「茅乃…only you」<br /><br /><center>－ Fin －</center><br /><hr size="1" /><br /><strong>「LOVE LETTER」</strong>⇒<span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B08302" target="_blank" title="歌詞">歌詞</a></strong></span><strong>・</strong><span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=Wn36kI5fG6s&feature=related" target="_blank" title="曲">曲</a></strong></span> ]]>
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<dc:date>2009-11-22T22:45:10+09:00</dc:date>
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<title>LOVE LETTER　【「ときメモＧＳ２　針谷幸之進」×槇原敬之「LOVE LETTER」】　Ⅱ</title>
<description> ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊あれから二週間ちょっとが過ぎた。あの日以来、針谷と茅乃はバイト先で顔を合わせる以外、接点を持つことがなくなった。針谷が誘ってこなくなった上に、茅乃自身も引越しの準備や荷造りなどに追われ、日々が過ぎていった。ピロロ…ピロロ…ベッドの上に無造作に置いてあった携帯が鳴った。最後の荷造りと確認をしながら、茅乃は手だけで携帯を取ると、誰からかも確認せず耳に当てる。「もしもし」耳と
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<![CDATA[ <center>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</center><br />あれから二週間ちょっとが過ぎた。<br /><br />あの日以来、針谷と茅乃はバイト先で顔を合わせる以外、接点を持つことがなくなった。<br />針谷が誘ってこなくなった上に、茅乃自身も引越しの準備や荷造りなどに追われ、日々が過ぎていった。<br /><br /><br />ピロロ…ピロロ…<br /><br />ベッドの上に無造作に置いてあった携帯が鳴った。<br />最後の荷造りと確認をしながら、茅乃は手だけで携帯を取ると、誰からかも確認せず耳に当てる。<br />「もしもし」<br />耳と肩で携帯を挟みながら、両手で箱を閉める。<br /><br />「…オッス…」<br />「ハリー！？」<br />いきなり飛び込んできた聞き慣れた声に驚いて思わず携帯を落としそうになり、寸でのところで受け止めた。<br />「どうしたの？」<br />「あ…悪ィ、遅くに」<br />「ううん、なぁに？」<br />「今ちょっと出て来れねぇ？」<br />「今って…」<br />言いながら茅乃は窓際まで歩く。カーテンをめくって外を見ると、<br />家の玄関の道の向こう側にバイクを止めて、針谷がこちらに手を振っていた。<br />「家の前にいるの！？」<br />「ああ。おまえに渡したいモンがあってよ…」<br />「分かった。ちょっと待ってて」<br />携帯を切ると、壁にかけてあったコートを取って羽織る。３月といえども夜はまだ肌寒い。<br /><br />道を渡って針谷と向き合った。<br />「おう」<br />「…ん…」<br />「寝てっかと思った」<br />「明日の確認したり忙しくて、まだ寝られないよ」<br />「……………」<br />針谷が唐突に口をつぐんで俯く。<br /><br />その時。ふ…と、茅乃の手が針谷の髪に触れた。<br />「ッンだよっ！？」<br />驚いて避けようとする針谷を、茅乃の手が追いかける。<br />「じっとしてて。ここ、ヘンになってるよ？」<br />そう言いながら、優しく髪を直す。<br />そうされるのは前からあったけれど、今夜に限っていつもよりくすぐったく感じて針谷は少し照れると同時に、<br />今夜が最後なのだと思い出して、切なくもなった。<br />「…よし、ＯＫ！」<br />ふわっと茅乃の手が針谷の髪から離れる。と、「クフッ」っと茅乃が笑った。<br />「な、何だよ！？」<br />「ううん、珍しいなーと思って。いっつも髪型に気を使ってたハリーらしくないから…」<br />「う、うるせーなー！メットだよ、メット！これ被ってっからしかたねーの！」<br />照れ隠しに、持っていたヘルメットをバンバンと叩く。<br />「はいはい」<br />まだ笑いながら、茅乃が柔らかい声で言う。<br /><br />「………………」<br />再び、針谷が口をつぐみ、沈黙が続く。<br /><br />「…いよいよ、明日、だな」<br />針谷が口を開いた。<br />「うん…」<br />「オレさ、明日ちょい予定が入ってんだ。だから…見送り、行けねーけど…」<br />「いいよ。気にしないで」<br />「………これ、やる………」<br />唐突に針谷が差し出したのはＣＤだった。ジャケットも何もない、手作りのＣＤ。<br />「え…これ…？」<br />「あー、まぁ…電車での長旅って退屈だろ？<br />　バンドの人気曲とか詰めたからさ、おまえの知ってるのも入ってる」<br />「本当！？嬉しい！！」<br />「もちろん、オレ様の作った名曲もちゃーんと入れておいたから、心して聴くように！」<br />「あはは！了解しましたっ」<br /><br />ＣＤを受け取る茅乃の指が、針谷の指に触れた。<br />一瞬、そのままその手を引いて、抱きしめたい衝動に駆られる。<br />「…っ…」<br />でも、それは出来ない。そんなことをしたら茅乃を困らせるだけだ。<br />大事な時期を迎えようとしている茅乃に、くだらないことで悩んで欲しくない。<br />…それにもしかしたら、針谷の一方的な想いかもしれない。そうならば、茅乃に迷惑をかけてしまう…。<br /><br />針谷は「グッ」と下唇を噛むと、溢れ出しそうな感情を何とか抑えて、茅乃から一歩後ずさった。<br />「ほら…もう家に入れ。じゃあな」<br />一息にそういうと、ヘルメットを被りバイクに跨る。<br />茅乃が何か言いた気な表情でこちらを見ているのが、ミラー越しに見えた。構わず急発進する。<br /><br />バウゥゥゥゥゥ…ン…<br /><br />…今頃になって、さっき茅乃が触れた髪や指先から茅乃の感触を思い出して、針谷はいたたまれない気持ちになった。<br />スピードを上げるごとに、カーブを曲がるたびに、ギュッと強くなった茅乃の腕の温もり。<br />背中に感じた心臓の鼓動や、ヘルメット越しに聞こえるくぐもった声…。<br />それらを思い出し、胸が苦しくなった。鼻の奥がツンとする。必死に奥歯を噛み締めた。<br />フルフェイスのヘルメットだから、周囲に自分の顔が見えるわけではないのに、針谷は思わず下を向いた。<br />噛み締めた歯と歯の隙間から息を吐き出す。<br /><br />泣いているつもりなんてないのに。泣くつもりなんてないのに。涙が、止め処なく溢れてくる。<br />「くっそ…」<br />唇を噛み、必死に涙を止めようとする。<br />「何なんだよ、みっともねぇ…！」<br />バイクは、走り続ける。<br /><br />買うときには「フルフェイスなんてイマドキだせぇじゃん。髪型崩れるし」と渋る針谷に、<br />「そんなコト言って。何かあった時の安全性を考えたら、絶対にこっちの方がいいに決まってるんだからね！」<br />とうるさく騒ぐ茅乃に押し切られるように、半ば諦めモードで買ったこのヘルメット。<br />それが今、こんな時に…しかもこんな形で役に立つとは思ってもみなかった。皮肉だと、針谷は思った――――。<br /><br />次へ続く<a href="http://mousounohako.blog24.fc2.com/blog-entry-95.html" title="「ときメモＧＳ２」針谷幸之進×槇原敬之「LOVE LETTER」最終話">⇒</a><br /><br /><hr size="1" /><br /><strong>「LOVE LETTER」</strong>⇒<span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B08302" target="_blank" title="歌詞">歌詞</a></strong></span><strong>・</strong><span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=Wn36kI5fG6s&feature=related" target="_blank" title="曲">曲</a></strong></span> ]]>
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<dc:subject>Freedom　world</dc:subject>
<dc:date>2009-11-07T08:45:03+09:00</dc:date>
<dc:creator>*koyuking*</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>LOVE LETTER　【「ときメモGS2　針谷幸之進」×槇原敬之「LOVE LETTER」】</title>
<description> 「…のしん、おい！のしん！！」「うわっ！！」先ほど「のしん」と呼ばれた少年…針谷が、派手な音を立てて椅子ごとひっくり返った。「おい、大丈夫かよ」針谷を「のしん」と呼んだ、もう一人の少年、井上が針谷の倒した椅子を起こしながら言う。「何だ、井上かよ。びびったー」「そんなに集中してたのか？」「…あぁ、まあな。で、何だよ？」針谷が再びヘッドフォンを耳に当て、椅子に座り直しながら聞いた。「おれ達帰るけど、のし
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<![CDATA[ 「…のしん、おい！のしん！！」<br />「うわっ！！」<br />先ほど「のしん」と呼ばれた少年…針谷が、派手な音を立てて椅子ごとひっくり返った。<br />「おい、大丈夫かよ」<br />針谷を「のしん」と呼んだ、もう一人の少年、井上が針谷の倒した椅子を起こしながら言う。<br />「何だ、井上かよ。びびったー」<br />「そんなに集中してたのか？」<br />「…あぁ、まあな。で、何だよ？」<br />針谷が再びヘッドフォンを耳に当て、椅子に座り直しながら聞いた。<br />「おれ達帰るけど、のしんは…その調子だとまだやってそうだな」<br />「ああ。今日中に仕上げる。もう時間ねぇんだ」<br />「…そっか。まぁ、あまり根つめるなよ」<br />「………」<br />井上のその言葉が聞こえなかったかのように、針谷は返事をしない。<br />「あー、それから帰るときはしっかり鍵かけて―――」<br />「わーったって！！あー、もう！！早く帰れよ！！」<br />「…はいはい」<br />井上は小さくため息を吐くと、針谷の邪魔にならないように、そっと扉を閉めた。<br /><br />「…何だかすごく気合入ってるな、あいつ」<br />井上と一緒にスタジオから出た仲間がポソッと言う。<br />「まあ、そうだろうな…。アイツにとっては一大事だからな」<br />「へー…、そっか。何か知らないけど、上手くいくといいよな」<br />「おれ達に出来ることは黙って見守ることだけだ。さ、帰るぞ」<br />二人は、繁華街を駅に向かって歩き出した。<br /><br /><br />一方、その頃針谷は―――。<br /><br /><br />「んあーっ！ラストの曲が決まんねぇ！ったく、時間ねーのによォ…」<br />そうひとりごちて、壁に掛かった時計にちらりと目をやる。<br /><br />　　　（アイツ、もう寝ちまったんじゃねーか？明日早いって言ってたし…）<br /><br />「……………」<br />ふと、そのことが頭に浮かんで、針谷は気持ちが重くなった。<br /><br /><center>＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</center><br />「あぁ！？ここでの就職を取りやめるだぁー！？」<br /><br />２月。『楽器店　ネイ』。<br />今日の閉店準備をしながら、針谷は大声を上げた。<br />「ハリー、声が大きいよ！まだ店長には言ってないんだから…」<br />そう言って慌てたように自分の口元に人差し指を立てて、針谷をを制するのは、<br />同じはね学の生徒であり、バイト仲間でもある『橘　茅乃（たちばなかやの）』である。<br />「ああ、悪りィ…でも、何で急にそんなこと…」<br />納得がいかない、というように針谷は口をつぐんだ。<br />「…うん…。色々と考えたんだけどね、わたしやっぱり夢は諦められないんだ。<br />　せっかくのチャンスだもん。自分の可能性を試したい」<br /><br />茅乃は小さな頃から地元の「児童劇団」に所属しており、もちろん将来の夢も「舞台女優になること」。<br />そして、先月。来年公演予定のミュージカルの一般公募で、見事準主役の座を勝ち取り、<br />そのレッスンや舞台準備などで、高校を卒業後はここはばたき市を出ることが決まった。<br />その為に茅乃が色々と努力していたことを、針谷はもちろん一番よく知っている。<br /><br />「だからって…」<br />言いかけて、針谷は言葉を飲み込む。<br /><br />　　　　（だからって…ここを辞めることはないだろーが！芝居だって何だって、働きながらでも出来るだろ…）<br /><br />「これはまだハリーにも言ってなかったんだけど…わたし、高校卒業したらここを出るの」<br />「！！！！！」<br />新たな新事実が発覚し、針谷は先ほどよりももっと大きな声を出して叫んだ。<br />「何だって！？んで、そんな大事なことオレに黙ってんだよ！？」<br />「ご、ごめん…。シフトが重ならなくて話す機会がなかったから…」<br />怒りに任せてレジカウンターに拳をぶつける針谷に、茅乃の消え入りそうな声が呟く…。<br />「…だって…言ったらハリーに…止められるような気がして…」<br /><br />針谷の背中に、冷たい汗が一筋流れる。<br /><br />　　　（オレは…そんなふうに思われていたのかよ…）<br /><br />「…ハ、ハリー…？」<br />「うるせー」<br />「……………」<br /><br />針谷は、<br />やり切れない気持ちと怒りと…色んな感情がごちゃ混ぜになって押し寄せてくる波に、<br />抵抗する気もなくなっていた。<br />そのまま無言でバックヤードに入って行く。茅乃は、そんな針谷を無言で見つめていた。<br />いつになく、険悪な空気が二人を包み、飲み込んでいった…。<br /><br /><br />「…乗れよ…」<br />「う、うん…」<br /><br />三年の夏に取った単車の免許。２５０ccの中古を、貯金で買った。<br />本当は１２５ｃｃでも事は足りるのだが、茅乃を一緒に乗せるには小さいため、こちらにしたのだった。<br /><br />自分のヘルメットを被ると、もう一つのヘルメットを茅乃に投げて寄越す。<br />相変わらず、二人の間の空気は重い。<br /><br />　　　（でも、こうやって乗せてくるだけ、今日はマシなのかもしれない…）<br /><br />エンジンをふかす針谷の後ろに跨って、腰に&#25681;まりながら茅乃はそんなことを考えていた。<br /><br />バウゥゥゥゥゥーン……<br /><br />高い唸りをあげて、バイクが走り出す。<br />「……………」<br />何となく、針谷の体が強張っているように感じる。やはりまだ怒りは冷めていないようだ。<br />いつもならあっという間に着いてしまう茅乃の家までが、今日はひどく長い距離に感じる。<br />チラっと頭を上げて、針谷の方を見上げてみる。走り出してからずっと、針谷は後ろを向こうともしない。<br />茅乃は、ちょっとだけ針谷の腰に回した腕に力を入れてみた。<br />しかし、そんなことを気にするふうもなく、針谷の体は強張ったままだ。<br /><br />キキッ。<br /><br />突然バイクが急停止する。<br />茅乃が頭を上げると、針谷が前を向いたままバイクに跨っていた。<br />「……………」<br />しばらくそんな状態でいた茅乃に向かって、業を煮やした針谷が、<br />「着いたぞ」<br />と、相変わらず前を向いたまま冷たく言い放った。<br />「あ、うん…。ありがとう…」<br />茅乃は慌ててバイクから降りると、被っていたヘルメットを針谷に手渡す。<br />「……………」<br />無言でヘルメットを受け取ると、そのまま茅乃に向き直ることもせず、急発進する。<br />茅乃は泣きそうになりながら、針谷が見えなくなるまで見送ると大きく一つため息を吐いて家に入った。<br /><br />いつもより、少しだけスピードを上げる。<br />普段はきちんと守る交通規則も、今日は外したい気分だった。<br /><br />　　　（“止められる”って何だよ…）<br /><br />先ほど茅乃に言われた言葉を反芻する。<br /><br />『…言ったらハリーに…止められるような気がして…』<br /><br />　　　（くそっ！何でオレが…）<br /><br />そこまで思って、針谷はふと、バイクを止めた。<br />「……………」<br />確かに針谷は、茅乃の夢を応援していたし、叶えばいいと願っていた。<br />けれど、それと同時に、早々に夢に向かって一歩を踏み出そうとしている茅乃に、嫉妬心を抱いていたのも事実だ。<br />自分も音楽の道で食べていけるようになりたいと思っている。その為に努力もしている。<br />でも、どんなことでも「努力すれば叶うこと」だけではないことも理解している。<br /><br />茅乃は、彼女自身の努力もそうだが、<br />それ以外にも「才能」という、誰もが欲しくても簡単には手に入れられないものを持っていた。<br />だからこそ、自分の夢への切符を手に入れられたのだ。<br /><br />針谷はそんな茅乃への嫉妬心以外にも、自分の元から離れていってしまうことにもまた、恐怖心を抱いていた。<br />唯一の針谷の理解者であった茅乃がどんどん遠い人になっていく。手の届かないところに行ってしまう。<br />置いていかれる自分には、一体何が残るのだろう…。<br /><br />「……………」<br /><br />自分の怒りの原因を理解して、針谷は自分が情けなくなり、<br />茅乃に、そんな自分でも気付かなかった醜い部分をいち早く見抜かれていたことにショックを受けた。<br /><br />次へ続く<a href="http://mousounohako.blog24.fc2.com/blog-entry-90.html" title="「ときメモＧＳ２」針谷幸之進×槇原敬之「LOVE LETTER」　Ⅱ">⇒</a><br /><br /><hr size="1" /><br /><strong>「LOVE LETTER」</strong>⇒<span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B08302" target="_blank" title="歌詞">歌詞</a></strong></span><strong>・</strong><span style="color:#006699"><strong><a href="http://www.youtube.com/watch?v=Wn36kI5fG6s&feature=related" target="_blank" title="曲">曲</a></strong></span> ]]>
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<title>ソーダアイス③　【『志波勝己』編】</title>
<description> 「…っ…」少しの間、志波くんが黙り込んでいるので、わたしもつられて黙り込む。「はぁ…」と大きなため息を一つ吐くと、やっと志波くんがわたしの方に視線を向けた。「騒がしくて、悪かったな」「ううん。全然。面白い人たちだね」「ああ。中学ん時の野球部の連中。最近ちょくちょく会ってる」「そうなんだ。今日はお見舞いに来てくれてたの？」「…ああ。で、おまえは？」「わたしもお見舞い。学校を欠席したこと知らなかったから…
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<![CDATA[ 「…っ…」<br />少しの間、志波くんが黙り込んでいるので、わたしもつられて黙り込む。<br />「はぁ…」と大きなため息を一つ吐くと、やっと志波くんがわたしの方に視線を向けた。<br />「騒がしくて、悪かったな」<br />「ううん。全然。面白い人たちだね」<br />「ああ。中学ん時の野球部の連中。最近ちょくちょく会ってる」<br />「そうなんだ。今日はお見舞いに来てくれてたの？」<br />「…ああ。で、おまえは？」<br />「わたしもお見舞い。学校を欠席したこと知らなかったから…どうして知らせてくれなかったの？」<br />志波くんは、布団の上に胡坐をかいて、自分の手元を見つめている。<br />「…心配かけると思ったんだけど…逆だったな。悪い、これからはきちんと知らせる」<br />「いいよ。それよりこれからはもう風邪なんか引かないでね」<br />「そうだな」<br />そう言って、志波くんがホッとしたように微笑む。<br />「でも…元はといえば、わたしがキチンと管理できていなかったのが原因なんだもんね。ごめんね」<br />「おまえのせいじゃない。オレの判断が甘かっただけだ。だから、そんな顔すんな」<br />しゅんとして下を向いたわたしの頭を、志波くんの大きな手がくしゃっと撫でる。<br />「それにしても…志波くんが風邪を引くなんて…」<br />わたしはずっと心の中で思っていたことを口にする。<br />「オレも自分で驚いた」<br />ククッと可笑しそうに、志波くんが小さく笑いを漏らす。<br />「具合はもう大丈夫なの？熱は？」<br />「熱はだいぶ下がった。明日には回復してる。心配するな」<br />「…うん。あっ、そうだ！おばさん出かけるって言ってたよ。大丈夫なの、志波くん？」<br />「…ああ。あいつはいつも自由気ままだから」<br />「『あいつ』って…。お粥は温めるだけになってるって」<br />「そうか」<br />「あ、今食べる？用意して来ようか？」<br />立ち上がりかけたわたしを制するように、志波くんが言った。<br />「いや、いい。後で食う。…それよりも喉が渇いたな」<br />志波くんのその言葉を聞いて、わたしはようやく重大なことを思い出した。<br />「あっ！！！」<br />いきなり大声を出したわたしに、志波くんが驚く。<br />「ど、どうした…！？」<br />慌てて周囲を見回す。…あった！！<br />さきほど島崎くんが座っていた辺りに、白いコンビニの手提げ袋が置いてあった。<br />ガサガサと音を立てて、中を覗き込む。<br /><br />「……………」<br />袋の中身を覗きながら泣きそうになっているわたしに、何事かと志波くんも中を覗き込む。<br />「…アイス…」<br />言いながら、わたしは溶けてよれよれになっているアイスの袋を摘み上げると、目の高さまで持ち上げた。<br />「溶けちゃってる…」<br />思わず志波くんの方に顔を向けた。志波くんは目を丸くして、わたしの顔とアイスを交互に眺めた後…、<br /><br />「…ッククッ…」<br />と、肩を震わせて笑い出した。<br />「おまえ…忘れてたのか…？」<br />「だって…いきなり色んなことがあったから…」<br />「でも、見舞いにアイスって…クッ…おまえらしい…」<br />「…うぅ…そんなに笑わないでよ…何買っていいのか分からなかったんだもん…。志波くんソーダ味のアイス、好きでしょ？」<br />いまだ笑いが止まらない様子の志波くんに、わたしはちょっとだけムッとする。<br />「い、いいもん。これ持って帰ってソーダジュースとして飲むもん！」<br />袋に入れ直そうとしたとき、志波くんがわたしの手をつかんだ。<br />「な、何…！？」<br />「貸せ」<br />「え？」<br />「…それ。アイス…」<br />「何で？」<br />「何でって…食いたいんだろ？おまえ。冷凍庫に入れてくる」<br />「いっ、いいよっ。もうすっかりドロドロになっちゃってるし。再冷凍しても美味しくないよ。アイスなら新しいの買いに…」<br />わたしが最後まで言い終わらないうちに、志波くんがわたしの手からアイスを奪い取って、立ち上がる。<br />「志波くん！！」<br />「…それじゃあ意味がない」<br />「え？」<br />「…オレは、これが食いたい。おまえが選んで買ってきてくれたんだろ。それに…」<br />「…それに…？」<br />「これが固まるまで、一緒にいられる理由が出来る」<br />「…！！！！！し、志波くんっ！！！！！ホントに風邪引いてるの！？」<br />「ああ、熱が上がった。体が火照って熱いくらいだ」<br />「！！！！！！！！」<br />志波くんのからかうような言葉に派手に反応し、アイスの代わりにその場で固まるわたしをよそに、<br />志波くんはスタスタと部屋から出て行ってしまった。<br /><br />　　　（もうっ！もうもうもう！！志波くんのバカっ！！）<br /><br />お尻の下に敷いていたクッションをボスボスと叩きながら、<br />それでもわたしを気遣ってくれた志波くんにちょっとだけ感謝をする。<br /><br />　　　（次は、ちゃんと溶けないうちに食べようね）<br /><br />たまにはこういうのもいいかもしれない…と、志波くんが戻ってくるのを待ちながら、わたしは思ったのだった。<br /><br /><center>- Fin -</center> ]]>
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<dc:subject>ときメモＧＳ２</dc:subject>
<dc:date>2009-10-30T14:10:50+09:00</dc:date>
<dc:creator>*koyuking*</dc:creator>
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<title>ソーダアイス②　【『志波勝己』編】</title>
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<![CDATA[ 階段を上りきって、左側に進むと志波くんの部屋がある。<br /><br />「～～～…よなー…」<br />最後の一段に足をかけて、ひょこっと志波くんの部屋の方を窺ってみる。<br />ドアが少し開いていて、隙間から何やら騒がしい声が漏れてくる。<br />その声に聞き覚えはない。<br /><br />　　　（誰だろう…？野球部の仲間…ってことはないよね。今は部活中だし）<br /><br />不思議に思いながらも、わたしはおずおずと志波くんの部屋のドアの前まで進んだ。<br />「そういえばこの間買ったスパイク、あれどうだった？」<br />「…なかなか履きやすい。踏み込みも安定してる」<br />「だろー？あそこのメーカーのは結構使いやすいんだ」<br />何やら野球グッズについて話している…。やっぱり野球仲間なのかな？<br />部屋に入るタイミングを逃して、そのままドアの前で突っ立ているわたし。<br />何となくこっそりと盗み聞きをしているような、申し訳ない気持ちになって、意を決してドアを開けようと手を伸ばしたのと、<br />部屋の中から「悪ィ、ちょっと便所借りるわ」という声がしてドアが開くのが同時だった。<br /><br />「わっ…」<br />バランスを崩して倒れそうになったわたしの前に、知らない男の子が「ああ！？」と驚いた顔をして立っていた。<br />「おわっ！？あぁ、悪い！大丈夫か！？」<br />「は、はい…」<br />何とか体勢を整えて、わたしはその場に踏ん張った。<br />「……………」<br />「……………？あ、もしかして君が噂の“カオリちゃん”？」<br />「え？」<br />突然名前を呼ばれて、わたしはとっさに返事が出来ずにいた。<br /><br />　　　（“噂の”って言った？それにどうしてわたしの名前知ってるんだろう）<br /><br />戸惑っているわたしに、その人は体をドアにつけて部屋に入るスペースを空けてくれた。<br />「どうぞー」<br />「あ、ありがとうござい…ます」<br />恐る恐る顔を覗かせる。<br />「寺山！？」<br />志波くんが驚いた声を上げた。<br />「あの…風邪引いたって、部長から聞いたから…具合はどうかなっと思って」<br />「…ああ…」<br />少しバツが悪そうに、志波くんが目を逸らす。<br />「ほらほら、入りなよ。そこらへん適当に座ってー」<br />さっきの人がずんずんと部屋に入り、自分たちが座っていたであろう場所のものを片付け始めた。<br />「オレの部屋だ」<br />わたしを案内するその人に、志波くんが制するように言う。<br />「まぁまぁ、カタイこと言わないの。せっかく来てくれたんだから。クッションどうぞ」<br />志波くんの布団から勝手に枕代わりのクッショッンを取り上げると、床の上にドサッと置いた。<br />「…はい…」<br />勧められるままにちょこんとクッションに座る。<br />「……………」<br />「……………」<br />周りには好奇心の目に満ちた男の子達が３人、それぞれな場所に座り込んで、志波くんとわたしを交互に見つめている。<br /><br />ふいに、その好奇の視線に耐え切れなくなった志波くんが口を開いた。<br />「島崎。おまえ用足しに行くんじゃなかったのか」<br />「まーまー、それは追々」<br />「はぁ？」<br />眉間に皺を寄せて志波くんが“島崎くん”を睨む。<br />でも当の島崎くんはまったく気にする風もなく、相変わらず、その場から動こうとしない。<br />「…あの…“噂の”って…どういう意味ですか？」<br />さっきの島崎くんの言葉を思い出して、わたしは思わず質問していた。<br />「ふっふっふっ…」<br />志波くんの背中側の机の椅子に腰掛けていた人が不敵な笑みを浮かべて、ふいに口を開いた。<br />「それはね…」<br />その人が話し出そうとしたとき、<br />「田中」<br />と、志波くんが低い声で牽制した。<br />「何だよー、照れやがってー。志波らしくないぞ」<br />「別に、照れてない」<br />少しだけ慌てたように志波くんが言葉を返す。<br />「こいつのね、お袋さんが俺たちの姿を見て『あら、カオリちゃんはいないのねー』って言ってたの、さっき」<br />島崎くんが志波くんをチラッと見ながら、わたしにそう言った。<br /><br />　　　（ああ、だからさっき『一緒じゃなかったのね』って言ったんだ…）<br /><br />そしてまた、沈黙。３人は相変わらず楽しそうにわたしと志波くんを眺めている。<br />「…あ…。ひょっとして、俺たちお邪魔？」<br />今度は、ドアに一番近い場所に座っていた人が言う。<br />「あぁ！何だよ、そういうことかよ。志波、言えよな」<br />そう言って、島崎くんと田中くんが立ち上がる。<br />「…早く気付け…」<br />ボソボソッと何かを呟いた志波くんに、「え？何か言った？」とわたしが聞き返す。<br />「いや、何でもない」<br />「じゃーなー、志波」<br />島崎くんたちがぞろぞろと部屋を出て行く。出て行き様、<br />「志波、襲わないようにな！あ、カオリちゃん。コイツには気を付けてねー」<br />と叫んで行った…。<br /><br />次へ続く<a href="http://mousounohako.blog24.fc2.com/blog-entry-93.html" title="ソーダアイス③">⇒</a> ]]>
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<dc:subject>ときメモＧＳ２</dc:subject>
<dc:date>2009-10-30T13:20:46+09:00</dc:date>
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